No.470 ヤングケアラーに関する実態調査について

本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもや若者、いわゆる「ヤングケアラー」が大きな社会問題となっています。

令和2年度の全国実態調査では、高校2年生の4.1%が「世話をしている家族がいる」と回答しています。本人にヤングケアラーという自覚が無い者も多く、子どもらしい生活を送ることができない等の状況があると指摘されています。

大阪府では府立高校のヤングケアラーの実態調査を令和3年9月初旬~10月下旬まで実施しました。実態調査に回答した2万182人のうち、1312人(6.5%)が家族の介護や家事を日常的に担っていることが分かりました。

大阪市では副市長をトップとするプロジェクトチームを結成し、大阪歯科大・濱島淑教授に参画いただき対策に乗り出しています。令和3年9月の教育こども委員会で、市立中学校だけでなく市立高校の生徒についても実態調査を実施すべきだと指摘させていただきました。教育委員会は急遽、実態調査を実施することになりました。

早急な支援に繋げるためには、周りの方々が気付くことが大切。学校関係者だけでなく、地域住民等への普及啓発にも力を入れていただき、一人でも多くのヤングケアラーを適切な支援に繋げ課題解決できる取り組みをお願いしたい。

これからの課題として
◆繰り返しの啓発で気づきの感度を高める
◆気づきから支援に繋げる
◆人材の育成・確保
◆学校など身近なところでの相談体制
◆24区役所でのヤングケアラー相談窓口設置

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