No.374 西播磨総合リハビリテーションセンターを視察

兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンターの認知症疾患医療の取組みについて視察。

 当センターは兵庫県が設置し、運営は兵庫県社会福祉事業団が実施しています。

 佐々木議員と視察

◆ 西播磨総合リハビリテーションセンターの認知症疾患医療について説明聴取並びに意見交換
当センターはリハビリテーション専門病院(作業療法・理学療法・園芸療法・音楽療法)の特色を生かし、認知症疾患医療の予防から診断・治療・相談・リハビリテーション・訪問まで、専門スタッフによるサポートを実施。兵庫県の西部にある西播磨地域の4市3町(人口約28万人、面積約1600km2)の中心部に当センターがあります。兵庫県西部地域(西播磨地域)は、認知症疾患医療の拠点病院がない空白地域でありましたが、当センターの開設で「もの忘れ、認知症」の疑いなどの相談ができ早期発見・早期治療を実施しています。かかりつけ医などの一般的な診療・治療を行う「認知症対応医療機関Ⅰ群」と認知症疾患医療センターを含む専門医療機関による高度な診断を行う「認知症対応医療機関Ⅱ群」とに分担されています。

西播磨総合リハビリテーションセンターの3つの部門
☆ 地域のリハビリテーション専門病院としての役割機能
・・・・・リハビリテーション西播磨病院
☆ リハビリ専門病院を活かし認知症疾患医療の予防から診断治療、相談まで対応出来る支援体制の構築を目指す
・・・・・認知症疾患医療センター
☆ 障害者・高齢者等を対象に各種スポーツ教室、地域との交流、障害者スポーツ指導者・ボランティアの養成
・・・・・ふれあいスポーツ交流館

。。。一言メモ。。。
高齢化社会の中で認知症は避けて通れない問題です。増え続ける患者に対して、かかりつけ医の身近な医療機関の役割と、高度な検査機器で診断する専門医の役割を分担する取組みを実施しています。西播磨地域(たつの市・赤穂市・穴粟市・相生市・太子町・作用町・上郡町)の高齢化率が30%近くになり、生活習慣病の予防、認知症に対しての理解、認知症のある人へのサポート体制が必要となってきたことから当センターが建設されました。JR相生駅・JR播磨新宮駅から車で20分、姫路駅からバスで60分という立地ですが、地域のニーズに応えている重要な施設となっています。認知症疾患医療センターでは、症状から病名を特定する鑑別診断を行い、かかりつけ医・精神科病院等の医療機関、地域包括支援センター等と連携を取り、認知症から遠ざかる生活習慣を指導しています。認知症にならないために、少しでも進行を遅らせるために当センターが大きな役割を担っています。今後の高齢化社会の認知症対策を担う「新たな弘済院構築」に 活かしていきたいと思います。

◆リハビリテーション西播磨病院を視察 
 リハビリテーション西播磨病院の機能・役割について説明聴取(高度・専門的リハビリテーション医療)
 ◆ リハビリテーション医療(理学療法・訓練室)                 

。。。一言メモ。。。
歩行動作解析も実施されています。何より空間が広く開放的で明るい、評価装具も種類が多いのにびっくりしました。
◆ふれあいスポーツ交流館 
ふれあいスポーツ交流館に隣接している「県立西はりま特別支援学校」も当館を利用しています。西播磨総合リハビリテーションセンターにおける認知症疾患医療について、大阪市立弘済院と弘済院附属病院並びに大阪市立大学の関係者と視察させて頂きました。 

≪ 参 考 ≫ 
今後の高齢化の進展 ~2025年の超高齢社会像~ – 厚生労働省
www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0927-8e.pdf

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