No.388 石綿による健康被害の救済と対策に関する意見書案

5/27(火)市会本会議を開催。

H26年度大阪市一般会計補正予算を修正可決、「石綿のよる健康被害の救済と対策に関する意見書(案)」を上程し、公明党提案のもと(自民党・みらい・共産が同提案、新が賛成)全会一致で可決されました。

◆ 意見書(案)の内容について
石綿による健康被害の救済と対策に関する意見書(案)
昨年9月、本市西成区において、石綿関連製品を製造していた事業所の周辺に居住歴のある住民から、石綿ばく露作業の職歴等がないにもかかわらず、中皮腫を発症した者や「胸膜プラーク」が認められた者が確認されている。さらに、全国的にも一般環境を経由した石綿による健康被害の実態が明らかになってきており、今後も多くの被害者が出ることが懸念される。このような状況から、本市では、従来から、肺がん検診や健康相談を実施しているが、今年度からは、環境省の「石綿の健康リスク調査」に参画し、市民の不安解消を図る取り組みを実施する。しかしながら、石綿関連疾患は潜伏期間が20~40年とされ、ばく露歴と発症時期との関係が十分に解明されていないことや、専門医による定期的な健診を受けられる仕組みがないことから、市民は将来の健康に対する不安を強く抱いている。よって国におかれては、国民の安全と安心を確保する立場から、下記の事項について早急に取り組まれるよう強く要望する。

1 健康被害者の早期発見のため、受診者に負担を与えない効果的な健診方法の確立及び医療スタッフの確保と知識・技術の向上による健診体制の充実を図り、健診費補助対象者の拡大等の措置を講じること。
2 労働者災害補償保険では救済対象とならない労働者の家族や工場等の周辺住民に対する恒久的な健診制度を創設すること。
3 「石綿による健康被害の救済に関する法律」の見直し等により、健康被害を受けた者及びその遺族に対する救済制度の充実を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

≪ 資 料 ≫
◆大阪市が国へ要望書 (H25年 10月)石綿による健康被害に関する要望書.docx ⇐ クリックしてください

 ※石綿の健康リスク調査の対象地域に大阪市を指定することを要望 

。。。一言メモ。。。
H25年度の要望を受けて国から指定を受け、H26 年度、大阪市における「石綿による健康リスク調査」を実施することになります。 
○胸部エックス線検査及び胸部 CT 検査を調査対象者に実施し、H26年度(最終年度)の所見を確定。
○H22年度(初年度)からの画像を経年的に比較し、所見の変化を評価。 
※ 自治体は、デジタル撮影による胸部エックス線検査等・胸部エックス線検査および胸部 CT 検査の画像の長期保存に向けた取り組みを行うこと。 
※ 胸部エックス線検査及び胸部 CT 検査以外の検査は必要に応じて追加の検討を行う。 

   ※実施の詳細については、今後、大阪市から公表されます。

≪参考資料≫

  環境省のHPより

第24回石綿の健康影響に関する検討会 議事次第

日時: 平成26年3月17日(月)
10:00 ~ 12:00 場所: 中央合同庁舎第4号館 共用123会議室(1F)

議事次第
(資料一覧)
石綿の健康影響に関する検討会検討員名簿 [PDF 80KB]
資料1 これまでの「石綿の健康リスク調査」の主な結果及び今後の対応について(案) [PDF 510KB]
資料2 第2期石綿の健康リスク調査計画書(改定案) [PDF 277KB]
資料3 平成26年度石綿の健康リスク調査の実施に当たっての留意事項 [PDF 163KB]

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