5/24(月)、事前調査(民生保健常任委員会)が開催されました。
今年4月15日の新聞報道、知的障がい児施設「すみれ愛育館の虐待等の事案」について質疑を行いました。
≪虐待等の内容および経過について≫
● 昨年9月30日に、市民から知的障がい児施設「すみれ愛育館」において
虐待が行われていたとの通報があり、10月14日から延べ10日間
調査を実施。
● その結果、10月23日に施設職員の聞き取り調査で、身体的虐待等の
証言が取れた。
● 12月11日に個々のケースについて精査は出来ていないが、大阪市側と
すみれ愛育館側双方で虐待が行われていた事実を確認。
● H17年4月~H21年10月まで、
身体的虐待 6件、 施錠等による隔離 延べ341件、
身体拘束 延べ94件、 合計 441件の利用者に対す不適切な支援を確認
● 身体的虐待6件のうち、
18歳未満の事案 2件、18歳以上の事案 3件、
年齢特定ができない事案 1件 合計 6件
今回の虐待事案の根本的な原因について、大阪市が見解表明
(1)施設職員の人権意識の向上が図れていなかったこと。
(2)身体拘束等を行う場合の手続きに関する規定や虐待防止マニュアル等を
整備してこなかったこと。
(3)施設内で起こった事故について、保護者に報告すると共に記録が不十分であったこと。
(4)個々の支援計画を立てておらず、職員全体で情報の共有化を図れていなかったこと。
・・・明石質問を受けて大阪市が見直し修正・・・
① 虐待事案の公表について
第一段階として・・・悪質なものについては、虐待等の事実が確認でき
た段階で公表
第二段階として・・・指導監査が終了し、改善指導を行う段階で
ホームページ等で公表
(公表のルール化作成を早急に進め、悪質な虐待事案について
速やかに公表する)
② 大阪市がH21年10月に策定した
「施設等における児童等虐待への対応マニュアル」を修正する。
今までは、運営法人に対して大阪市が継続的な指導を
行ったにもかかわらず、勧告に従わない場合や必要な措置を
講じない場合、「改善命令」を発令する。
そこで初めて
「事実の公表」を実施する『児童等虐待への対応マニュアル』でした。
「このような対応では虐待再発防止に繋げることが出来ない。」
と第一段階・第二段階の公表することに修正させました。
③ 知的障がい児施設は、すみれ愛育館を含めて大阪市内に4か所あり、
虐待等の調査を実施すると共に、知的障がい者施設(更生施設)
12か所も調査を実施する。
身体的虐待6件のうち3件が18歳以上であり、知的障がい児施設だけでなく
知的障がい者更生施設も立ち入り調査するべきである。
平松市長答弁
●虐待は決して許されるものではなく、障がいのある方への
人権侵害である。
●今回の虐待事案の報告までに時間がかかり過ぎた。
悪質な虐待事案は積極的に公表し、虐待防止の意識向上に繋げる。
●本市が公表するという、虐待についての厳正な姿勢を明確にすることで、
抑止の効果も期待できる。早急にルール化を作り、悪質な事案は
公表する。
≪ 参考 ≫
4月17日に作成しました
No.94 知的障がい施設「すみれ愛育館」視察のブログを見てください。