No.125 宮城県立”こども病院”視察

7/28(水)、宮城県立こども病院を大阪市会公明党で視察をして来ました。

こども病院は公設民営で運営いされていましたが、H18年4月から地方独立行政法人に運営形態を変遷しました。(設立者は宮城県です。)こども病院は、宮城県の周産期・小児医療システムにおいて二次~三次救急医療を担っています。

主に二次救急医療では対応できない複数の診療科領域にわたる重篤な救急患者の転送を24時間体制で受け入れ、高度専門医療を提供しています。

(このような高度医療を提供できるのは、東北地方では宮城県のこども病院だけです。)

★ 昨年、東北地方の各県(特に隣接県)からヘリコプター移送実績(H21年度実績)は9件。
県外からの患者の割合(H21年度実績)
外来 : 8.5%   入院 : 10.9%
病床数 : 160床     

● 一般病棟 108床 [1床室 60室(60床)、4床室 12室(48床)]     ● ICU(集中治療室)  7床
● NICU(新生児集中治療室)  12床
● GCU・HCU(新生児中等症治療室)  15床
● 産科病棟  18床
※病床の稼働率は、現在 約76%
H25年度には、80%を確保する方向で進めています。
職員数 : 常勤 343名 (うち臨時職員 5名)
※こども病院では、一般の病院に比べて
医師の人員 : 3.4倍の配置
看護師の人員 : 2.6倍の配置

救急患者の受入状況(H21年度実績)
救急患者数 : 1695人  (月平均141.3人)
診療科目 : 21科 (下線の診療科目は、非常勤医師配置)
(1)新生児科   (2)総合診療科   (3)血液腫瘍科  (4)循環器科
(5)神経科   (6)内分泌化   (7)児童精神科    (8)外科 
(9)心臓血管外科  (10)脳神経外科  (11)整形外科  (12)形成外科
(13)泌尿器科   (14)産科   (15)眼科   (16)耳鼻咽喉科  
(17)リハビリテーション科   (18)放射線科   (19)麻酔集中治療科
(20)歯科口腔外科・矯正歯科        (21)臨床病理科        
(他、皮膚科:休診中)

医療法上の標榜診療科名は24科ですが、こども病院では21科あります。地域の病院では対応できない患者に対して、高度で専門的な医療を提供することとしており、診療するための時間を充分に確保し診療科の充実に努めておられます。                

≪こども病院開設の目的≫

●急速な少子化が進行する中、次代を担う子どもたちを安心して産み育てる環境づくりに取組み、すべての子どもたちが生きる喜びを感じ、いのちを輝かせることのできる社会の実現を目指しておられます。
●高度で専門的な医療を集約的に提供すると共に、子どもや家族の視点を尊重する医療サービスを提供するため、総合的な小児医療システムを整備し ” こども病院 ” を開設されました。

病院とは思えない造りです『子どもの権利を尊重し、子どもが主役となるこころの通った医療を目指している病院です』

図書館です。。。随時、新しい本が並べられています。プレイルームも整備されています。

この病院では、医者、看護師は白衣を着ていません。。。。。               家庭的な雰囲気の中で治療をされています。病室は4人部屋と個室があり、4人部屋でも一人ひとりのベットのそばに窓が確保されるように配置されており、解放感があるよう工夫されていました。

 。。。ここは地上にある公園ではありません。こども病院の屋上庭園です。。。

※ 子ども病院では、子どもたちがいつでも安心して治療が受けれるよう環境整備し、安全で痛みの少ない治療を目指しておられました。
≪ 参 考 資 料 ≫
http://bit.ly/bD0Mr5 ← こども病院のホームページです。クリックしてください。

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