No.159 環境対策特別委員会・行政視察(後編)

10/19、札幌市リサイクル団地の環境施策について、大阪市・環境対策特別委員会で行政視察を実施。

● 札幌市リサイクル団地を視察 
発生する産業廃棄物、特に建設系廃棄物の増加による札幌市の埋立地の圧迫、不適正処理が大きな社会問題となったことから公共関与によるリサイクルを中心として
  ① 処理施設の安定的な確保
  ② 適正処理の推進を図る
以上のような必要性から、札幌市リサイクル団地の造成(23ha)を実施。
事業所から出た廃棄物は年間400万トンの排出量の80%を占めており、事業系廃棄物の適正処理とリサイクルを行う中間処理施設が求められている中、民間処理業者・第3セクター・札幌市の3つの事業主体が建設・運営しているのが、「札幌市リサイクル団地」です。こうした施設群は、民間処理施設が全国的な用地不足や周辺住民の反対などから絶対的に不足している現状を解消し、かつ資源保護の観点からも、リサイクル推進に大いに役立っています。

リサイクル団地の概要を聴取
札幌市リサイクル団地

廃棄物の中間処理施設群面積:約23ha
市内中心部から北東約15km

写真奥が選別されたプラスチックの圧縮梱包(約230kg)
写真手前が機械選別、手選別、アルミ選別で取り除かれた物
手選別・・・機械選別で取り除くことが出来ない不適物を手作業で取り除きます

一言メモ・・・   
選別されてプラスチックは油化施設で油にされるなどリサイクルされています。札幌市が事業主体として2施設を運営(プラスチック選別センター、中沼雑がみ選別センター)の管理運営は、(財)札幌市環境事業公社が実施。札幌リサイクル団地は、約23haに約19億円の事業費を投じて基盤造成工事を実施し、事業系廃棄物の適正処理とリサイクルに取り組んでおられます。年間1000万人の観光客が訪れる札幌市において、事業系廃棄物処理は深刻な問題です。用地については、立地企業の初期投資の負担軽減や将来にわたる廃棄物処理を担保するため、第3セクターによる賃貸方式を採用されていました。

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